新説・「ほにゃらら」の由来

久米宏氏が使い始めたとされる「ほにゃらら」の由来は何か? 発言中の“伏せ字”を表す語が、なぜ「ほにゃらら」という言葉なのか?
ネット検索したら、Q&A形式のページが2種類ほどヒットしました。(「ほにゃらら」と「語源」で、「教えて!goo」と「OKWave」が出てきます。)が、当方と同じ説は見当たらなかったので、ここに発表します。

「ほにゃらら」は、レッド・ツェッペリンのWhole Lotta Loveのサビ部分で4回繰り返される、Wanna Whole Lotta Love (=want a whole lot of love)の“空耳”ではないだろうか。どうしたって「ワナ・ホラララー」と聞こえる、このフレーズの後半部分に由来しているのではないだろうか。
つまりこれ、曲名でもありますね。「ホール・ロッタ・ラブ」じゃないのだ、ほんとは。「ホラララ」なのだ。

この曲がリリースされたのが1969年。たんなる想像以外のナニモノでもないのですが、ニッポンのロック世代第一期生、当時25歳の久米宏氏の耳に、この「ホラララ」が引っかかっていて、のちに発言中の伏せ字を表す語として使われるようになったのではないか。

ってか、久米宏氏に直接聞けばよいのではないかっちゅう話も(笑)――年明け、お正月が過ぎたら、ダメもとで事務所にメールでもしてみようかしら。ああ、あの雑学雑誌「QA」があったらなぁ。

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ところでスティーブン・イッサーリスのWhy Handel Waggled His Wig(2006、Faber and Faber)、650枚弱、訳了しました。♪やっくりょお、やっくりょお。(←脳天気な役どころを演じるときの伊東美咲風のスキップで。)

書名や発売日などが決まりましたら、改めてお知らせします。版元は正編『もし大作曲家と友だちになれたら』同様、音楽之友社です。
っおもしろいですぞ〜。とくに鉄道オタク、鳩オタクのドボルザークの章は、訳してて声出して笑っちゃいましたが、ラブ・アンド・ラフ、そしてしみじみせつない、という感じ。前作よりグッと大人向けです。このあとはまた小説を書きます。