2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

たいした比喩ちゃうがな

さきほど夜9時のNHKニュースのおしまいの天気予報を見ていました。気象予報士のおにいさんが、「いわば、雨は天然の打ち水、というわけですね」としたり顔で言うと、それを受けて女性アナウンサーが、「ほぅ」と言いました。ついですぐに天気図の分析に…

「コレクター商品」とは何ぞや

なぜか今月は『ダメ蟹』がAmazonで何度か品切れになったらしく、ご迷惑をおかけしていたらまことにスマンこってす。目下もまだそのようです。(とっととよそで買うてやー。)えー、Amazonを訪れて気づいたのですが、「マーケット・プレイス」という古本コー…

ルドン談春鴨南蛮

会期終了日の「ルドンの黒」展(渋谷Bunkamura)へ。生ルドンをいっぱい見るのは二十余年ぶり。「賭博師」「陰気な風景の中の狂人」「曲がりくねった樹」「聖女とあざみ」が印象に残る。(←このあたり、個人的なメモですいませんです。)オディロン・ルドン…

浅草で兄さんに諭される

真面目なひとは、真面目でいさえすれば報われると信じ込んでいる。真面目であることはせいぜい人生のショバ代くらいにしか過ぎず、世渡りをするにはそれなりに心延(ば)えなり芸なりが必要なはずなのだが、真面目なひとはそれだけでやっていけると思ってい…

H凡社「QA」大同窓会

夕べは、一九九三年の休刊以来十四年ぶりに、H凡社の雑学雑誌「QA」の“同窓会”がはじめて開かれました。きゃっほー!不謹慎なノリが楽しい、かわいいくせになかなか隅に置けない雑誌でした!

パンパカパーン!(←古すぎ)

喜劇映画研究会の、拙作『ダメじゃん、蟹江クン!』の宣伝協力ページが更新されました。http://www.kigeki-eikenn.com/

「デキる自分が見たくて働く」(つづき)

デキる自分が見たくて働くひとにとって最大の敵は、できない自分を暗に気づかせる、あるいは公然と指摘する相手である。そういう相手は彼らを脅かし、不安におとしいれるため、一刻も早く排除すべき対象となる。デキる自分しか受け入れたくないひとにとって…

「狼の砦」へ

SZ駅で待ち合わせ、水脈をたどって「狼の砦」へ行く。紅茶で煮た豚肉、黒ビール、チーズとパンなどで晩餐。どの皿も例外なく美味。マダムに感謝。泊めていただいた部屋は、天国への階段の踊り場に設置されている換気扇の音のような、宇多田ヒカルがやせて…

結婚式当日の新郎の心境

ハイドンの《交響曲第60番》の最終楽章がどんなふうか、スティーブン・イッサーリスはつぎのように説明しています。「それはなんとなく、自分の結婚式が今日だったことにはたと気づき、嫌な感じの恐怖で背筋がぞっとしている新郎の様子を描こうとしたかのよ…

「どんだけぇ〜」は英語に由来?

IKKOの「どんだけぇ〜」はなんだか英語くさいとかねがね思っていたのですが、ランダムハウス英和大辞典(第2版)で試しにHow much?を引いてみたら、このフレーズにはWhat? つまり、「何だって?」という意味もあるんですね。「ひょうきんな意味で、相手の言…

路地の街で『路地へ』を観る

SHIMOKITA ART LIVE第二夜(@下北沢 ザ・スズナリ)へ。青山真治監督『路地へ 中上健次の残したフィルム』と大友良英のソロライブというメニュー。当日券を買い求め、整理番号順に入場する時刻にスズナリへ戻ったらチケットをなくしていて大あわて。どうや…

「デキる自分が見たくて働く」

ここ十年くらいだろうか、能力主義というものが広く世に行き渡って以降、ほんとうの意味で仕事の成果を上げるのではなく、「デキる自分を見たい」がために働くタイプが数多く出現しているように思う。ナルシシズム、自己愛の変形ともいえる。このタイプは、…

墓参どどいつ

カルバドスをば うりゃっと撒いて祖父の墓石に 湯浴みさす 本日のBGM:去年出たスティーブン・イッサーリスの『Children's Cello』(写真)。輸入盤です(レコード会社さん、よろしくねー)。ピアノはStephen Hough。ジャケットのイラストと書き文字(by S…

脳みそドロドロ酷暑どどいつ

酔っているときなどなぜか地軸が逆さになることはつとに知られているが、(って自分がひっくり返ってるだけやろ!)このところ、“狼たちの午後”が過ぎたころにようやく脳の労働野がゲティング・レディする(ルー大柴か!)というのもはなはだゆゆしき問題で…

一噌幸弘トリオと、「いっそのこと」

夕べは能管奏者・一噌幸弘のトリオ(with鬼怒無月、吉見征樹)を聴きに関内STORMY MONDAYへ。驚きの連続の合間に、哀感や素朴な歌心やお茶目ぶりが各楽器で奏でられ、圧倒されそうになる寸前に楽しさがその空気をちょちょいと払いのける、粋でゴージャスなラ…

自分を正しく理解するには(その2)

昨日のつづきです。拙がだれかから遠ざかるときは、大事ではない相手ならミズスマシのように静かに遠ざかりますが、大事なひと、お世話になった(と思える)相手には、遠ざかる理由を、まるでむかしの社会党みたいにギャンギャンと言い立てます。(うへー。…

自分をより正しく理解するには

ひとの一生で、黙って自分から遠ざかっていった相手にその理由を訊く機会はほぼ一〇〇パーセントないといえる。しかしもしそれができれば、ひとは自分を少しは正しく理解することができるのではないだろうか、どうでしょうか。本日のBGM:『J.S.BA…

地獄おやぢのキチガイ祭り

だいたいこの夏の盛りにあの熱苦しい清水宏の単独ライブへ行くというだけで無謀なのだが、無謀さ、無茶ぶりでは本人にひけをとらないと自任する一ファンゆえ、行ってまいりました! 定員約二六〇〇人の日比谷野音の客席は八割以上、埋まってました。このひと…

「活躍」するランジェリー

フランスのHUIT(ユイット)というメーカーのランジェリーが届く。送り状に、「お届けした商品が活躍する事を願っております」との添え書きがあった。そうだ、なにもイチローや松坂ばかり活躍させておくことはない! わしのランジェリーにも、敵を四打数無安…

ここんところずっと、『クーチークー』

このところ、BGMはもっぱら長見順の『クーチークー』。しょっぱなのタイトル曲「クーチークー」の「♪なんだかいつでも笑っちゃう〜(わーはっはっはっは……)、ひ・び・き」のくだりを聴いて、全面的にこのひとを信用することに決めた。そうですそうです。…

異業種クリソツ その2

阿久悠と近藤良平(コンドルズ)。どうでしょうね。似てるのは三白眼だけかもわからへん。

「はすっぱ」の語源

三〇日(日)夕方、前の晩の嵐で濡れそぼつ「箱根野草園」へ閉園前に駆け込む。いいっスよー、箱根野草園!「箱根観光スポット大賞・よしべえ賞」を勝手に進呈する次第。「いい感じですね〜」と管理人さんにいうと、謙遜のかわりに、「そうなんですよー」と…