2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

イッサーリスの本、増刷出来

『もし大作曲家と友だちになれたら』(スティーブン・イッサーリス著、音楽之友社)、5刷が出ました。目下、続編 Why Handel Waggled his Wig (原題:なんでヘンデルはかつらをブルブル振ったのか?)を訳出中。どうぞお楽しみに。上の翻訳と並行してとり…

“近代的競泳者”と“デジャビュなセビリア”

先週金曜(20日)夜は、演劇集団モダンスイマーズの『回転する夜』(蓬莱竜太作・演出、新宿THEATER/TOPS、4月30日まで)を観た。「青年の自己実現」というテーマを扱いながら、少しも予定調和に陥ることなく、こんなに新鮮な切り口と料理の仕方を提示すると…

まだ芋たこ

先月末に放映が終わったNHKの朝の連ドラ『芋たこなんきん』の終盤の録画を、惜しむようにまだ見ている。町子と健次郎の出会いのシーンは、「ツチノコ騒動」とならんでいちばん笑わされたところ。(板尾と上杉祥三が取っ組み合いのケンカをしてると勘違い…

月で嵐で藤に梅

ひそかに敬愛する里吉しげみ氏の芝居を見に銀座へ(劇団未来劇場第88回公演 、『桃色恐怖狂言 猫恋花嵐夢三昧(ぴんくのぶらっくこめでぃ いろぐるい はなにあらしも ドント・ウォーリィ)』@博品館劇場、千秋楽)。里吉氏は水森亜土さんの御夫君である。里…

皮膚は薄っぺらい大脳

『皮膚は考える』(傳田光洋、岩波書店)を読了。皮膚の表皮というのは発生学的にいうと外胚葉起源で、中枢神経系や視覚や聴覚、嗅覚と同じだそう。片や表皮のすぐ下の真皮は、中胚葉に由来する別モノ。つまりきわめて薄っぺらい(厚い部分でも0.2ミリ)…

ウェブで“立ち読み”できるようになりました

ブスにゃ書けない、美人じゃなおさら書けない、あれでなかなか純なラブコメ小説、拙作『ダメ蟹』冒頭が、ウェブで試し読みできるようになりました。→http://www.makinopb.com/index.html

『桂春団冶』@新橋演舞場

藤山直美と沢田研二の『桂春団冶』を見た。ジュリーが良い〜!とても良くてすぐに感想なんか書けない。帰りに歌舞伎座の横の秋田料理の店に寄る。「いぶりがっこ」という「スモークドたくあん」を生まれて初めて食べる。すごく旨くてとてもこれ以上すぐに感…

「甘えた根性」と「甘える行為」

だれかが良くしてくれるだろうと漠然と当てにする「甘えた根性」は、これはもうとくに言い立てるまでもなく間違っていると思うが、といってお互いにひとに甘えないことにすると、ギスギスして生きにくいし、つまらない。つまり、「甘えた根性」はいかんが、…

ジョゼ虎

必要があって、レンタルDVDで犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』を見た。すごーくいい映画だった。とてもすぐに感想なんか書けない。端役のひとりに、松田優作の隠し子がもしいたらこんな感じちゃうか、とつねづね感じさせられていた吉本の若手芸人、ラ…