2010-01-01から1年間の記事一覧

『世界街歩き』、コンヤは最高!

先週金曜のNHK『世界街歩き』、トルコの内陸の古都、コンヤ篇がこよなく魅力的だった。紅茶愛飲の習慣、割礼式の衣装店、旋回しつづける神秘の踊り。ハチミツ屋、路地でリフティングをするスレンダーな美少女、路傍で井戸端会議をしながら靴を縫う婦人…。意…

「鼻毛を読む」、夢野久作説

以下は、Wikipedia「鼻毛」の項で取り上げられていた夢野久作の随筆「鼻の表現」(三一書房『夢野久作全集7』、1970年)からの引用です。先ほどM区Y中央図書館へチャリを転がし、本書を借りて参りました!それを読んでいただく前に、落語家の立川雲水さんか…

木下尊惇ソロ・コンサート@近江楽堂@東京オペラシティ

9月のあたまにも一度、大雨が降って気温がだいぶ下がった日があった。その直後にフォルクローレ・ギタリストの――とりあえずこの肩書きを添えます――木下尊惇さんのソロ・コンサートを聴いた(9日、近江楽堂@東京オペラシティ)。しみじみ楽しくて、濃くて力…

Warehouse @祐天寺Cafe & Livespot FJ's

先週24日(木)夜は、CHAOS JOCKEY(山本精一g、茶谷雅之ds)@下北沢ではなく、Warehouse(鬼怒無月g,大坪寛彦b,高良久美子vib,per) @祐天寺へ(Cafe & Livespot FJ's)。どっちへ行くかどんだけ迷ったか。ところがFJ'sへ向かう決心ののち、駒沢通りを歩い…

ベケット「マーフィー」冒頭、拙試訳

太陽は、そうする以外どうしようもなく、いつもとまるっきり同じ場所を照らしていた。マーフィーはウエスト・ブロンプトンの路地裏で、自由に居場所を選べるかのように日陰に腰かけていた。かれこれ半年の間、彼が飲み食いを行なったり、寝たり、服の脱ぎ着…

ベケット「マーフィー」冒頭、川口&三輪訳

「太陽は、しかたなしに、あいも変わらぬところを照らしていた。マーフィーは、ウエスト・ブロンプトンの路地奥に、あたかも自由であるかのように、太陽を避けてすわっていた。すでに六か月にもなろうか、ここで、南東に面した普通サイズの住処の屋並みが直…

ベケット『マーフィー』原著冒頭より

The sun shone, having no alternative, on the nothing new. Murphy sat out of it, as though he were free, in a mew in West Brompton. Here for what might have been six months he had eaten, drunk, slept, and put his clothes on and off, in a me…

「“歌合戦”として楽しむサッカーW杯」

点けっ放しのテレビから、ドラマらしき音声が耳に入ってきたとしよう。複数の登場人物が対立し、たがいに言い合うセリフが重なって、発言をゆずらない状態が続くと、それはまず日本のドラマではなく、たいてい洋画の吹き替えである。よくはわからないが、韓…

妾と正妻のあいだをシャトル

2作目の長編小説の準備をちょっくら頑張りたいので、今後はしばらく、月2回、月はじめと15日過ぎに更新できればするくらいのペースになりそうです。こりゃ妾宅に通うペースか(笑)?ってなことを言いながら、昨日はなんだかんだで10回もツイート。うへー。h…

こんな相談が行なわれていたとは

http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa4931258.html?order=DESC&by=datetime質問者と2人の回答者がもしや自分の知り合いでは?と会員情報を確認してみたりしてしまいました。うれしかったのは、質問が書き込まれた直後に複数の即答が寄せられたこと。「心当たりな…

宅電ならではのUnco行為と「開運朗読会」

先週末の土曜、伊勢克也さんの個展「Macaroni/Unco」へ行った(神保町・ギャラリー福果、5月30日終了)。画材はボールペン。なんでボールペンなのか聞いたところ、宅電で長電話してると、誰しもいつのまにかボールペンでぐるぐる黒く塗りつぶし、Uncoみたい…

駆け込み的に音楽漬けでした

10時間以上爆睡して11:30起床。5月12日(水)、オルケスタ・ナッジ・ナッジを聴きに六本木・スーデラ(=Super Deluxe)へ。毎回のことだが、んもうー、感服! 前回とはステージングが180度逆で、目の前は岡部洋一さん。つまりあっち側の対面に茶谷雅之さん…

渋谷・Li-Po落語ライブ「不思議な落語、落語のふしぎ」vol.6は15日(土) 

第2シリーズ第3弾は雲水「あたま山」、ほか一席(「夏の医者」らしいですが未定)。6:00pm開場、6:30pm開演、予約1500円/当日2000円(オーダー別)。予約優先、限定25席です。http://li-po.jp

重版御礼、あざっす!

板倉克子名義での訳書『もし大作曲家と友だちになれたら…』(スティーブン・イッサーリス、音楽之友社)が8刷に達しました。有り難う存じます。

未知のスパイス

17日(土)。渋谷・Li-Po落語ライブ第5回(柳家一琴師)。一席目は、一琴さんのレパートリーになかったのにリクエストさせていただいた「魂の入替」。これがめちゃくちゃ面白く、盛大な拍手のあとの休憩時間の、あのまろやかな賑わいが忘れがたい。この根多、…

言ったもん勝ちな、アフォリズムなどと呼ぶのも憚られるただの発見

愚弄された経験を自覚しないひとは、いままさに愚弄されていることに気づかない。

わはは、そーですね。

昨日の日記について、「自転車盗難に備える抑止力としては、毛虫だのゴキブリだのよりもまず、『鍵を二重にする』あたりが順当ではないか?!」とのご指摘をSさんより賜わりました。あざっす!わはは、そーか! たしかにそうですね(笑)。でも鍵を2個かける…

「あしたのジョー」のように笑うしかないぜこれは

M区から駐輪場の登録ステッカーが届いたその日に、自転車が盗難したことは先日、すでに書いた。その1週間後にサカモトテクノの新車を購入。取り寄せたその品が土曜日に届いて、駅まで自転車ヤッホーしてたらですね――ありゃりゃんりゃん(←芦原すなお風)。な…

「8時だョ!神仏集合」

兵庫・尼崎市の地域FM「FMあまがさき」で、同市在住の宮司と住職がDJを務める新番組がスタートしたそうである。その名も、「8時だョ!神仏集合」。神様仏様にまつわる市民からの質問に答えながらの30分番組で、オープニングは「8時だョ!全員集合」の…

YMOな自転車

先週、隣接するM区から駐輪場(さあさ、駅にいちばん近い身障者枠だよっ、どうでぇどうでぇ!)の登録ステッカーが届いたまさにその日、10年間乗った自転車(シティ車に荷台をつけ、後ろにもカゴをつけてあった)が盗難に遭ってしまいました。あちゃー!出…

語る娘、たまに黙る父親

通い倒している東横線Q駅至近のオーガニック・メシ屋でしばしば出くわす60代と30代の親娘連れ。いつもゼニの話をしている。例外がない。まずそれがすごい。(ひょっとするとふたりとも弁護士かも。)そして娘が機関銃のようにノンストップでよくしゃべる。勝…

語気強く語るときの鳩山首相

語気が強いときの鳩山由紀夫は、文節のあいだでいちいち口をつむる癖あり。それは、よくも悪くも何か自然ではないもの――つまり精神的な構え、または美意識か自己演出のようなものが反映された癖に見える。そう感じるのはわたしだけだろうか。もしかするとこ…

“裏セミ”奏法

夕べの『タモリ倶楽部』「パンデイロを習おう!」をチェック。「カーテンの裏にセミがいる」って言ったの、博多大吉さん? 大笑い。秀逸でした。「裏セミ奏法」とでも命名しようではありませんか?!すいませんです、パンデイロ知ってるひとにしかわからん情…

出門みずよさんがTwitter参入

気軽にどどいつを拈(ひね)るのに便利そうな媒体、ということで手を出したようです。「どどいつtwister@Twitter」になれるでしょうか。(=いつまで続くやら。)「どどいつ・ツイスター・アット・ツイッター」って3回言ってみ。http://twitter.com/demon_mizu…

遠藤留奈さんスラバヤシイ

ちょっと前になりますが、清水宏さんが出るちゅうので、自転車キンクリートSTORE「富士見町アパートメント」のAプログラム『魔女の夜』『海へ』を見ました。『海へ』に出た遠藤留奈という若い女優さんの一挙手一投足から目が離せませんでした! ……ほかにあん…

本気の切実な提案

朝日様や読売様といった大新聞の投書欄で、「『ありがとう』は美しい言葉。もっと使いましょう」といった意見が採用されているのを一度ならず目にしたことがある。この「ありがとう」、なんだかすこうし偉そうじゃありませんですか? だからみんなあんまり使…

このあともうどうなってもいい(笑)!

Li-Po落語ライブ第2シリーズ初回、天どんさんの回が無事終了しました。連休初日でしたが定員目一杯の入り。ご来場、ありがとうございました。1席目が予定の「ろくろ首」、2席目は「〜の3四歩」と題する創作。花見の場所取りが舞台の、職場恋愛のとば口と思…

Li-Po落語ライブ「不思議な落語、落語のふしぎ」第2シリーズは、今週末が皮切り

昨年の第1シリーズでは、お店のキャパと雰囲気にマッチした、絶妙な取り合わせの2席(古典落語「茄子娘」と、自作の「手足」)をしゃべっていただいた三遊亭天どんさん。今度は、古典落語「ろくろ首」と何が飛び出すでしょうか。じつはこの「ろくろ首」、ぜ…

落ち込みの背景

知り合いの30代の独身女性たちがこぞって、よく、「落ち込む」。「先週は落ち込んでたので、飲みにも行かず」とか「ちょうど落ちてた時期で」などと口にする。彼女たちはどうやら、仕事や対人関係やお稽古ごとなどで、一定レベルの望ましい自己パフォーマン…

おつぎは雁屋哲あるいは渡辺哲か?

3月12日、目黒区某所で出川哲朗とすれ違う。出川哲朗と1メートル以内ですれ違ったのは年明け以来、二度目である。ちなみに、1度ならず1メートル以内ですれ違った有名人はほかにもいて、筑紫哲也。初回は20年くらい前、六本木の裏通り。2度目は15年くらい前、…