語気強く語るときの鳩山首相

語気が強いときの鳩山由紀夫は、文節のあいだでいちいち口をつむる癖あり。それは、よくも悪くも何か自然ではないもの――つまり精神的な構え、または美意識か自己演出のようなものが反映された癖に見える。そう感じるのはわたしだけだろうか。

もしかするとこの因果は逆で、言葉と言葉のあいだで口をつむるがゆえに語気が強く感じられるのかも。語気が強いと、まるで意志も固いように感じられる。が、果たしてそう見せるための演出かどうかはわからない。とはいえ鳩山首相が、政治家としてもっと決然とした態度を打ち出したいと望んでいるなら、それでそんな語り方になってしまうのかもしれない。ひょっとして優柔不断な自分を疎ましく思っているのかもしれない。