海も割れれば雨もやむ

一日遅れの記録です。

雨というよりはもはや地上で目にし得る水のかたまりの最大量というか、ナイアガラ状態というか、そんな大雨が嘘のようにいっとき止んだ昨日5日午後6時過ぎ、これは神のお告げとばかり家を出て西荻の<音や金時>へ。「彼岸の此岸」(吉野弘志 bass、鬼怒無月 guitar、吉見征樹 tabla)を聴く。
うっとり、わくわく、ときどきしみじみ。そしてあまりの素晴らしさに、何度かムホホ……と笑いをもらしてしまった。チャーリー・ヘイデンの「アワー・スパニッシュ・ラブ・ソング」「ラ・パッショナリア」、キース・ジャレット「カントリー」、武満徹「他人の顔」、さらに彼らの定番ナンバー、坂田明「ダンス」など選曲の妙にも心躍らされるエスノ・ジャズのグループ。
レギュラー・メンバーの太田恵資violin抜きの、“おおたぬき”バージョンでした。

帰りも、自宅の玄関まで傘要らずという好運に恵まれた。
モーゼがエジプトを出れば海が割れるように、「彼岸の此岸」のライブの夜は、バックに超大型台風の控える強烈な雨雲だって鳴りをひそめるのだ!(←ちょっと大きく出てみました。)<音や金時>でも、初夏に喜劇映画研究会経由で『ダメ蟹』の宣伝チラシを置かせていただいていました。多謝。ラムカレーやモモと呼ばれる羊肉の水餃子など、ここのお料理は、気軽なのに心がこもっていてほんとうに旨いです。