いと精妙なる腰パンの高さの調整

電車の中で、青年男子が腰パンを調整するさまを初めて目撃。
ダチ二人と歓談しながら、立ったまま直してる姿を
後ろから拝見しておったわけでありますが、
まず、いっぺんすごーく高く上げて、ツンツンと引っぱるんですな。
で、おもむろに腸骨の上あたりまで下ろし、
軽く「イヤイヤ」をするように尻の上をずらしながら、さらに、
適切に引っかかるポイントと思われる場所まで下ろし……これを繰り返すこと3回。
調整ののち、ベルトを締めた高さは
元の位置と寸分違わないように見えたのですが――だって、
適切に引っかかるポイントと思われる場所はたぶん動かないだろうから――、
だがしかしそれは素人目の浅はかさというもので、
調整の意義はなにほどかあったんでござんしょう。
ただたんに、たまにはツンツンしたかったのかもしれませんがね。
え? 「たまにはツンツン」って別にダジャレじゃありませんよ。
Oh, how subtle the Koshi-pan adjustment is!