自分にハマらないカッコよさ

今週2度目の落語とライブのはしご――いつもこんなことやってるわけじゃないです、ゴールデンウィークは労働してたため、そのささやかな埋め合わせなのです。
東京を横断し、またも今輔を聞きに浅草演芸ホールへ。うう。まくらもネタも2日前と98パーセント同じだった。でもそのおかげで「東京かわら版」の原稿に向けた考察は、少しは深まりそうな。
夜は下北沢のライブバー440 four fortyへ。("440 6th Anniversary!! 6周年だよ!全員集合!!" ) 肩の力の抜け切った演奏も楽曲も大好きなデミセミクエーバーを、ひさびさにフルメンバー(vocal&keyboardsエミ・エレオノーラ、bass横山英規、drums中幸一郎、guitar寺師徹、percussionsスティーブ衛藤、violin勝井祐二)で聴く。
15年も聴いてきたバンドだ。サリン事件の夜のライブにも足を運んだことなど思い出す。藤井フミヤの大晦日のカウントダウン・コンサートも、このバンドを聴くためにオープニングだけ行って、なんとフミヤ登場の前に席を立ち、帰宅して仕事のつづきをしたこともあった。
エミさんは、自分にハマる気恥ずかしさがちっともない人で、いつだってすがすがしく、男前でカッコよくて、ボケがさえ渡っている。中ちゃんのバンドも面白くてもっともっと聴きたかった。JBやらTレックスやら「ケ・セラ、セラ」やらの選曲といじり方が洒脱。敬服。

2日前には、死ぬまで1時間でも長く着たいなどと言ってた革のコートが、今日は湿度も気温も高いので邪魔っけでした。ああ、勝手なこと言ってやがらぁ。