歌に奉仕する肉体

25日(火)は、下北沢のライブハウス251の15周年アニバーサリー・スペシャルライブへ。ブレスマーク(二羽高次/ふたばこうじ、土生剛、松永孝義、椎野恭一)とデミセミクエーバー(エミ・エレオノーラ、横山英規、中幸一郎、テラシィ、スティーブ衛藤、勝井祐二)を聴く。なんちゅう取り合わせ。まるっきりタイプの違う、だがしかし音楽に備わったパワーとソウルのありようではきっちり拮抗する両バンドを堪能。ブレスマークのニューアルバム『んの次』を即買い。

優れたボーカリストは、歌うという行為に全身が奉仕するあまり、自意識なんかもう完全にどこかへうっちゃられて、ともするとカッコ悪く見えるかもしれないような、見ようによってはみっともないとすら呼べそうな表情を垣間見せることがある。
そういうのこそ、むしろカッコいい。二羽高次/ふたばこうじの歌いぶりを目の当たりにしながらそんなことを考えた。

拙訳『もし大作曲家と友だちになれたら』(スティーブン・イッサーリス著、音楽之友社)、6刷が出ました。ご愛読に深謝します。未読の方は、ぜひどこかでお手に取ってみてくださいまし。続編もよろしくねー。
イッサーリスは来春、また来日します。