「茄子娘」

6月3日、新宿末廣亭夜席へ。
扇橋「茄子娘」の不思議さとキュートなエロさに、心ルンルン(「ルンルン」は古いやね)。
ナスの精が出てくるなんて言うと、妙ちくりんな笑い話に思えるかもしれないがさにあらず。ナスの精は見目うるわしい娘で、ナスが大好物だった僧がその娘とシケこんで女犯の罪を犯してしまうという物語なのである――などと解説すると、なおさら奇妙キテレツな冗談話の印象を与えてしまいそうですな。否、否! 静かで美しいセレナーデのような落語なのだ、いやほんま。

約3年ぶりの和装(黒地に白い紫陽花の小紋柄の絽の着物に、八重山ミンサーの黄色い帯)。その理由はまたいずれご報告しますです。たいした理由じゃござんせん。