みぞおちが震えるほどの怒り

夕べ、自炊する気力体力尽きて、野菜メニューの豊富なスローフード系イタリア料理の店で外食。食べながら東京新聞の「こちら特報部」欄を読む。
路上生活者を、「宿舎があるから野宿しないですむ」などとだまして勧誘し、ただ働きまたはそれ同然の派遣労働をさせ、バックレている建設会社があると知り、横隔膜のあたりが震えるほどの怒りを覚えた。ひとの窮状につけ込んで、賃金の不払いどころか、劣悪な施設に住まわせて生活保護の支給費を巻き上げる業者もあるという。
前述の建設会社で働き、賃金を払ってもらえずに宿舎から逃げた50代の男性が、「『皆、立場が弱いからもめるより逃げちゃう』」と語っていて、その気持ちもわかるのだが、泣き寝入りの背景には、そこまでひどく虐げられている自分を認めたくないという思いもあるのではないか。
記事を読み終え、胃の腑がプルってたにもかかわらず鮭とアボガドのクリームソースのパスタをたいらげ、カモミールティーをすすり、リコッタチーズとクルミのケーキまで食べた。お代は、記事中の彼らの一日の実質賃金、2千円を少々上回った。