ふんどしの川流れならではの収穫

hisbeloved2010-03-06

江戸中期の絵師、呉春の『白梅図屏風』がどうしても見たくなって昨夕、一路、大阪・池田へ。
少し前にテレビでちらと見かけて以来、この画のみならず呉春本人のことも気になり、2年に1度の公開が明日7日で終了することもあって新幹線に飛び乗ったのでした。
立川雲水さんから聞いたのですが、桂枝雀さんが愛飲していたのがこの絵師の名を冠した池田の地酒「呉春」(の特吟)。先月の岸田秀さんの大人ゼミのテーマ、司馬遼太郎も呉春を描いていることを知りました(「天明の絵師」)。

そして今朝、大阪の宿で日本経済新聞を読んでいたら、二葉亭四迷三遊亭円朝の落語を参考に言文一致をつくりあげたことがいまあらためて注目されている、という文化欄の記事が目に飛びこんできました。

最近、いろんなものが網に引っかかってきて、まったく別々に見えるようなものどもがつながっています。「イングロリアス・バスターズ」を観たあとに、やはりドイツ占領下のフランスにいてレジスタンス運動に協力していたS・ベケットをたまたま読み始めたりしています。

と、本日の日記は、『二葉亭四迷伝』を著した中村光夫のような「です・ます」調です。どちらさまにもほんとうにどうでもいいインフォメーションばかりで失礼します。

ってか、上記「いろんなものが網に引っかかってきて」は、まるでいつもちゃんとアンテナ張ってるみたいでおこがましい表現ですね。ふんどしの川流れのように、わたし自身がいろんなものに引っかかっているだけなのでしょう。

――で、その『白梅図屏風』、どうだったかって? いんやー、もう、すごーくすてきでした! 

(写真は宿の部屋でコーヒーを飲むとき使用した「砂糖マドラー」。あったまいい!)

付記・雲水さんの昇進披露が行なわれた2日と3日の「立川流日暮里寄席」は、1日目に村松利史さん、2日に村松正孝さん&ヘブリスギョン岩月さんたちと、先月の独演会にひきつづき、ばったりお目文字。