あの怪優が「ちょービンゴ!」だってさ!

イングロリアス・バスターズ』でランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツアカデミー賞助演男優賞を獲ったと知り、オスカー・コムで受賞スピーチを速攻チェック。前にも書きましたけど、かねがね、素でしゃべるとどんなだか知りたかったのである。
そうしたら、なんと國村隼とウディ・アレンを足して2で割ったキャラと判明(笑)。姓は「ワルツ Waltz」だけど、浮き足立ったところのない、謙虚で堅実なお人柄とお見受けしました。もしかすると、ほほえましいほど誠実律儀な、内気な御仁なのかも。

で、そんなキャラにもかかわらず、ペネロペ・クルスからオスカー像を手渡されたヴァルツ、「オスカーを手にしたペネロペなんて、“ちょービンゴ!(uber-bingo、ウーバー・ビンゴ)”ですね」と発言。「ちょービンゴ!」とか言うひとなんだ!とこれまたなんとも意外で、ますますこの俳優に関心をそそられたのでした。

次回作はThe Talking Cureという映画らしい。フロイトの役を主演しているらしい。母語であるドイツ語のほかに英語とフランス語に堪能だからといって、今後、インテリっぽい役が多くなるとしたら、ちょっとつまらない。ブリュッセルのタクシーの運転手だってその三ヵ国語くらいしゃべるのだから。
そやそや、ブリュッセルのタクシーの運ちゃん、おもろいんちゃうかしら。お客にヘンなことをつぎつぎと頼まれて、ややこしい羽目に陥る――ちょうど、落語「らくだ」の、あの紙くず屋の男みたいに。そして、ややこしさ極まって、挙句の果てに人格が豹変するとか、そういうのが面白そやけどなー。