「五股、六股オッケー!」

憧れの柳家喜多八師匠が、愚作『ダメ蟹』にコメントを寄せてくださることとなった。
本日、「八起寄席(@相模大野の焼き肉屋さん「八起」)」でチラとお目文字の折り、「まだ読んでる途中だけど、いまんところの感想」をお聞かせいただく。
「この主人公とおれが違うのは、身長だけ!」
え、そ、っそーなんですか、わはは。
「でもおれは五股でも六股でもオッケー!」
ってそんなこと訊いてませんよ師匠っ! (~o~)

喜多八さんは、15年ほど前、さん喬のトリが目当てで新宿・末広亭へぷらっと行った晩、「唖の釣り」をたまたま聞き、疑り深そうな陰気な目つきにイチコロにされて(?)以来、いちばん数多く聞いている落語家だ。
当時はまだ二ツ目、「小八」という名前で、なんだか戦前の博徒みたいな髪型だった。
ちなみに喜多八さんは小三冶師のお弟子さんです。

少し落語にお詳しい向きはご承知のとおり、この世界は格闘技界のように派閥がある。
正式に「寄席」と呼ばれている場所の出演者は基本的に派閥別なのだが、この「八起」という焼肉屋さんの落語会は、落語協会落語芸術協会立川流円楽党の四派の落語家がシャッフルして出演する。こういう落語会はじつはあまりないと思われます。

文中、敬称のついている落語家とそうでない落語家がいますが、どうか気にしないでください。