うかうか転じて福となす

三遊亭天どん独演会「第1回 僕のらくご道」(下北沢・小劇場 楽園)へ。

いつもの注意力散漫というやつで、チラシをろくに確かめず、
そのチラシを携えもせず、会場はてっきり「劇・小劇場」と思い込んで家を出、
開演ぎりぎりの時刻に到着したら、人垣が待つのは何やら別の出し物。
スズナリへ足を伸ばしてみるも会場はそこでもなく、
むー、困った、これはいよいよ「東京かわら版」を購読していそうな知り合いに電話して
問い合わせるしかないかと思案していたところ、なんと向こうから、
その会のゲストの春風亭栄助が歩いてくるではないか。
面識もないのにいきなり声をおかけして会場の場所をおたずねしたところ、
「小劇場 楽園」まで連れて行ってくださった――皮肉なことに
当初目指した「劇・小劇場」の真ん前でした――うえ、
愚著をお買い上げくだすっていたことも判明。
栄助さん、めっちゃええひとやわー(笑)。多謝。

しっかし、場所もうろ覚えでふらふらと落語を聞きに行き、
出演者にばったり遭遇して会場を確かめるというのは、
わたしのうかうか人生でもそうそうない出来事と思われる。

ちなみにこの会は、栄助さんがやった「誘拐家族」という新作落語がすごーく面白かった。
(ちっともお世辞ではありませんよ。)
ピンク映画の脚本などを書いていた
武田浩介という若い方(たしか30代前半くらい)の作のようです。

栄助さんはこの1、2年でもっとも注目している落語家。
東京かわら版」4月号の「演芸ノ時間」で取り上げさせてもらってます。
ご参考までに。