とても女らしい小説――神田茜『フェロモン』

hisbeloved2007-09-14

ともに浮き世の憂さをはらす仲間のひとりとでも呼ばせてもらってさしつかえないだろうか、講釈師の神田茜さんが小説デビュー作『フェロモン』(ポプラ社)を先月上梓した。自分なりに人生を謳歌する道をさぐる女性たちが主人公の、どこかなつかしい匂いのするオムニバス短編集。とりわけ、「依頼人」の話運びの巧さには脱帽しました。

本書はとても女らしい小説だと思う。
これはひとえにわたし自身のいびつさのせいなのだが、読みながらときどき自分が宇宙人になってしまったような気がした。地球の、このニホンという国でオンナ稼業をやるのは事ほど左様にたいへんなことなのだけれど、こういうときにはこうあるべき、こういうときに女はこうするもの、こうでなくちゃ恥ずかしい――といったものさしを、私めは一から十まで無視して生きてきてしまったのではないか!?

私めはほんとうに女なのか(笑)?
ってもう四十半ばなんですけど、だっはっは。いまさらどないせいちゅうねん……。
というか、わたしは生物学的にはオンナですが、精神的にはある意味かなりオトコでしかもゲイ。それゆえ、傍目にはただの男好きなオバチャンなのです。 (←どーでもいいインフォですみません。)
わはは、どーだ、まいったか?!

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