職場恋愛のふたりがついに“心中”

このところ一歩もシャバへ出ずに翻訳三昧。ラストスパートをかける作業は、密室で原著者と四六時中おしゃべりをしつづけるような感じである。(もちろん四六時中仕事をしてるわけじゃないのですが、感覚的な印象はそんな感じなのです。)
――ほんでな、これもその夏のことやってんけどな、列車でそこへ向かう途中、ドボルザークがな――ほぅほぅ、はぁはぁ、なるほど……そやったんかいなー、いやいやそれはまた……。

そして、六年半ほど使ったコンピュータと電子辞書がふたつ同時にイカれるのは、皮肉にもまさにこんなときなのである。こいつら、デキてたのか?! 心中か、これは!

電子辞書のほうは浮世に未練があって死にきれなかったと見え、メーカー送りに。セイコーインスツル株式会社へ修理申し込みの電話をしたのですが、過不足のない的確な対応と感じの好さに感動しました。