優作で号泣

1月3日。『松田優作20回忌特別番組 松田優作は生きている』(テレビ東京、午前11時よりオンエア)を、録画しながらつい最後まで見る。最初のうちは、ところどころツッコんだり、「なんだかなぁ」と軽くクサしたりしていた。「『誇り高き芸術家』かい!」「『きめてやる今夜』、うへー!「きめてやる」かい!」などと(優作の歌の一部の歌詞は、むかしからちょっと苦手だった)。
ところが、カメラマンの渡邉俊夫氏がかつて松田優作のマネージャーを務めていた女性に会いにいくあたりから斜に構えていられなくなり、終盤、桃井かおり國村隼石橋蓮司のインタビュー映像が短めのカットでつぎつぎと畳みかけるところで号泣。あ、あ、自分が大声を出して泣いている!と気づいたのでした。
だけど番組が終わってCMに切り替わったとたん、右手は黒豆せんぺいの袋に伸び、左手は尻っぺたを掻いていた。

ところで――、
筆名「イタクラヨシコ」の評判がすごく悪い(笑)。
というか本名なのにね(笑)。
この本名のカナ表記をやめ、筆名を変えるように各方面からお達しを賜わっております。だもんで、今年は納得のいく作品をぜひともかたちにして、あらたな筆名も披露できればと存じます。
以前、月刊「東京人」で使わせてもらったライター名だけで3つ、4つあるのではないかと思いますが、そういや15年以上前、父の本棚にあった野末陳平の姓名判断の本で当時の使っていた筆名を試しに調べてみたら、画数が違うにもかかわらず、なんと、すべて一発屋かそれに近い運勢と出て、やんなっちゃったってことがありました。
もうここまでくると別に一発屋でも何でもいいという心境ではありますが(笑)、いちおう、晩年、健康とおこづかいにバッチリ恵まれそうな名前を考案中です。