浮気な女が精子を鍛える?!

夕べのNHKスペシャル「女と男」はなんだか感慨深かった。この2、3年、世事に疎く、イギリスの動物園のコモドオオトカゲが“処女懐胎”したというニュースも知らなかったため、どっひゃー!と驚かされっぱなしだった。

劣化の一途をたどり、500万〜600万年後、あるいはもっと早く消滅するとされるヒトのY染色体。そのことは不可避だとしても、当座、精子を鍛えるにはこれはもう一夫一婦制をやめるしかないのではないか? 浮気な女が増えれば、ヒトの精子は強くなるのでは? ま、そんなことしても、Y染色体はいずれなくなってしまうのでしょうが……。

アメリカでの体外受精の“夫”選びの場面も重要なツッコミどころだった。「こういうルックスの男性を希望してるんです」と精子バンクへ行って雑誌記事を見せる女性。それに対し、「あごのラインがすてきな、ハンサムな男性ですねー」と応じ、「えくぼはどうします? えくぼはあってもいい?」と確認する受付のおばちゃん。アイスクリームのトッピングを尋ねるのとおんなじ口調ではないですか(笑)!

モンティ・パイソン 人生狂奏曲』で、子だくさんのアイルランド家庭を笑うミュージカル仕立てのスケッチがあったが、その歌詞を思い出しました。
Every sperm is sacred, every sperm is great! (すべての精子は神聖なのです。すべての精子は偉大なのです!)