オツでごっつい、ブリリアントなバンド、デミセミクエーバー

25日(水)、DEMI SEMI QUAVER(デミセミクエーバー)単独ライブ、「ライブだよ! 全員集合!」(下北沢のクラブ251)へ。

すっごくいいライブだった。すばらしかった!

やっぱりいちばん好きな粋なバンドだ。肩の力が抜けていてシャレを心得た、オトナなバンド。まじめにやるつもりがなさそうで、なのに音楽的な楽しみをとことん追求する構えがさりげなくシビアでかっこいい。大好きな『青空』をひさびさに生で聴けてうれしかった。新曲も3曲、あったしやね〜。『黄色いヤニ』とかいうの、シングル発売しないのんかいな――いや、ヤニは黄色くてはあたりまえか。さだめし、あれは、『黄色い闇』でござんしょう。

251の16周年記念企画の一端でもあり、アルバムリリース順に曲を演奏。合間にエミさんが、その年のニュースやできごとを読み上げる年表MCスタイル。(とんとごぶさただった勝井祐二氏が要所要所で明晰な記憶を語り、大いにMCに貢献していたことは特筆に値しよう。)
ところがエミさん、その挙げ句、アンコール曲も終わってステージを去る間際、「歴史がナンだーっ! チクショーぃ!」とドヤし文句を最後に一発。大笑い。

新しいアルバム出たら、鬼怒無月さん率いるBONDAGE FRUITボンデージフルーツ)と世紀の対決ライブかなんかやってほしい。いわば平成のガメラ対ギャオスですかな?!
この2つのバンド、どっちも女性がひとりだけいて、ドラムのほかにパーカッショニストがいるところが共通だが、音楽的な広がりは微妙に方向がちがってて、たたずまいもだいぶ違う。ちょっと見、まるでバンド名が逆のような印象があるが、いやいや、デミセミが「デミセミクエーバー」(32分音符の意)、ボンフルがボンフルだからこそよいのだ!

ところで、吾妻光良水森亜土さんの競演も生きてるうちにぜひ見たい。ああ、長生きせな――て、アチシのほうがこのお二方よりかなり若輩者ではないですか!